HPVワクチンについて

HPVワクチンに関して以下に詳細な記載がありますのでご覧ください。

•HPVワクチンの2019年時点での世界全体の推定シェアは4価ワクチン60%,9価ワクチン30%,2価ワクチン10%です。以下にワクチンを選ぶ際の参考情報を掲示します。2023年9月時点で当院では、これから1回目を接種される女の方へは9価ワクチンをおすすめしております

薬品名 ガーダシル シルガード9
  4価ヒトパピローマウイルスワクチン 4価ヒトパピローマウイルスワクチン
国内発売 2011年 2021年
国際誕生 2006年 2014年
接種対象 男女 女性のみ
定期接種
費用負担
小学6年生から高校1年生までの女児は定期接種で自己負担なし
男児は自費
×(2021年4月現在)自費 
標的とするHPV型
6・11・16・18
6・11・16・18・31・33・45・52・58
10%以上にみられる副反応 注射部位の疼痛(83.5%)・紅斑・注射腫脹 注射部位の疼痛疼痛(89.9%)・腫脹・紅斑

•どちらのワクチンにも10%未満の副反応として発熱・悪心局所症状としての注射部位の掻痒感/出血/熱感/腫瘤/知覚消失精神神経症状としての頭痛/感覚鈍麻、頻度不明の副反応としてアナフィラキシー、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎があります。

① 定期接種対象の方(全額公費負担)
2023年9月現在、定期接種の対象は小学校6年生から高校1年生の女子です。標準接種年齢は中学1年生(13歳)です。2024年3月1日現在、9価ワクチンと4価ワクチンのどちらも公費で接種できます。
•初回、2か月後、6か月後計3回の接種を高校1年生のうちに終えるには遅くとも高1の9月には初回接種が必要です(2023年4月1日以降9価ワクチンについて接種間隔と回数の変更があります。定期接種年齢で9価ワクチンを開始した方は、初回と6か月後の2回で接種を完了できます。下表をご参照ください)
② 定期接種対象から外れた方(高校2年生以上の女子)
•高校2年生以上となり、定期予防接種として受けられない方は4価ワクチンと9価のワクチンのどちらかを選び、任意接種でどちらも自費扱いとなり、3回接種が必要です。
ただし、令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間に限り、平成9年度生まれ~平成17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性はHPVワクチンを 公費で接種できます。秋田市でも2022年10月からキャッチアップ接種が始まり、全額公費負担で接種を行っています。詳細は各市町村から個別に郵送される案内や、当HP内のHPVワクチンキャッチアップ接種のご案内をご参照ください。
③ 9歳以上の男児
•2021年に4価ワクチンの男児への接種が認められました。任意接種で自費扱いです。

HPVワクチンの接種間隔と接種回数(2023年4月以降変更あり)

  年齢 9価HPV
ワクチン
  4価HPV
ワクチン
 
    接種回数 接種間隔 接種回数 接種間隔
女性 9歳以上15歳未満 3回 初回、2、6か月 3回 初回、2、6か月
  9歳以上15歳未満 2回 初回、6~12か月 3回 初回、2、6か月
  15歳以上 3回 初回、2、6か月 3回 初回、2、6か月
男性 9歳以上 適応外   3回 初回、2、6か月

9価ワクチンは2023年4月1日から、9歳以上15歳未満の女性において2回接種が可能となりました