アナフィラキシーとは

🌟アナフィラキシーってなに?

🔵アナフィラキシーは、複数の臓器(皮膚・粘膜、呼吸器、循環器、消化器など)に急速に症状が現れる、生命を脅かす重篤な全身性過敏反応です。具体的には、皮膚症状(じんましん、紅潮、浮腫など)に加え、呼吸困難、喘鳴、低血圧、意識障害、消化器症状(嘔吐、腹痛など)が急激に出現する場合に診断されます
短い時間で進むことがあるため、早く気付くことと早期の適切な対応が大切です。

🔵次のような症状が、食べ物・薬・ハチ刺されなどのあと急に現れます。

・じんましん、かゆみ、顔やくちびるの腫れ
・息が苦しい、ゼーゼー、声が変
・ぐったりする、ふらつく、意識がもうろう
・強い腹痛、吐き気、嘔吐

👉 皮ふの症状が出ないアナフィラキシーもあります。
息苦しさ・ふらつきが急に出たら迷わず対応を。

🍤💊🐝 原因として多いもの
・食物(卵、牛乳、小麦、ピーナッツ、木の実、エビ・カニなど)
・薬(抗生物質、解熱鎮痛薬、造影剤など)
・ハチ刺され(スズメバチ、アシナガバチなど)

👉 ハチ刺されは、過去に強い反応があった方は再度刺されると重くなりやすいことが知られています。

⏱症状が出現するまでの時間
・食物:数分〜2時間
・薬:数分〜1〜2時間
・ハチ刺され:数分以内に急速に進行しやすい

🚑アナフィラキシーが疑われたら
119番通報
アドレナリン自己注射薬(EpiPen)をためらわず使用
③ 楽な姿勢に(ぐったり→仰向けで足を上げる、吐き気→横向き)
④ そばで見守り、救急隊に状況を伝える

👉 アドレナリンは早いほど効果的
抗ヒスタミン薬やステロイドは作用発現が遅く、「補助」治療であり、アドレナリンの代わりにはなりません。
皮膚症状(掻痒、蕁麻疹など)の緩和や、理論的には二相性反応の予防目的で使用されることがありますが、急性期の気道閉塞や血圧低下などの重篤症状を改善する効果はありません。

💉EpiPen(アドレナリン自己注射薬)について
・太ももの外側に使用します。筋肉注射です。

📱 EpiPen公式アプリ(マイエピ)

🧺ふだんからできる備え

・原因となる食物・薬を把握する
・学校・園・家族で情報を共有
・EpiPenの使い方を定期的に確認
・外食時の伝え方や食品表示のチェック

📚参考文献

・日本アレルギー学会 アナフィラキシーガイドライン(2022)
・JAMA 2024「Food Allergies and Anaphylaxis」
・Allergology International 2023「日本のアナフィラキシー疫学」
・AHA First Aid Guideline 2024
・JACI / Ann Allergy 2023–2025(アドレナリン治療の最新知見)

ネフィー(経鼻アドレナリン)日本で承認されました

2025年9月19日、アナフィラキシー補助治療剤
**「ネフィー®点鼻液 1mg / 2mg」**が日本で承認されました。

✔ どんな薬?

・アドレナリンを鼻から投与する新しいタイプの治療薬
・蜂毒・食物・薬物によるアナフィラキシーの補助治療
アナフィラキシー既往がある人、またはリスクが高い人が対象

✔ 特徴

・針を使わず、ワンプッシュで投与できる
・体重30kg未満 → 1mg
・体重30kg以上 → 2mg

✔ 注意点

第一選択はこれまで通り「アドレナリン筋注(EpiPen)」
・ネフィーは「補助治療」扱い
・処方には医師の登録が必要(承認条件)

✔ 価格(薬価)

・1mg:22,975円
・2mg:24,672円

ネフィー点鼻液 製造販売承認取得(アルフレッサファーマ公式リリース)
PR TIMES:ネフィー点鼻液1mg/2mg 承認のお知らせ
ネフィー点鼻液の薬価・用法(新薬情報オンライン)