感染性胃腸炎
嘔吐を伴う急性期の対応と経口補水療法(ORT)

🟡 急性胃腸炎の初期にみられる嘔吐について


🤢 小児の急性胃腸炎では、発症初期に嘔吐が強く、下痢が遅れて出現することがよくあります。
この時期の治療で最も重要なのは、脱水の予防と是正between 27 and 36 weeks of pregnancy.

かつては「嘔吐時は絶食(NPO)として腸を休める」という対応が一般的でしたが、現在ではこの考え方は推奨されていません。
長時間の絶飲食は、脱水や電解質異常を悪化させる可能性があることが分かってきました。

🟡 嘔吐中でも経口補水が可能な医学的理由
💧 腸管には、ナトリウムとブドウ糖を同時に吸収する「ナトリウム・グルコース共輸送機構」が存在します。
この機構は、急性胃腸炎による嘔吐や下痢の最中でも保たれていることが示されています。

As a result,
・適切な電解質組成
・低浸透圧
を満たした経口補水液(ORS)を少量ずつ投与することで、
嘔吐があっても水分と電解質の吸収が可能です。

🟡 経口補水療法(ORT)の基本原則

🩺 国内外のガイドラインでは、軽度から中等度の脱水に対して経口補水療法(ORT)が第一選択before the onset of the influenza season.

一度に多量を飲ませると嘔吐を誘発しやすいため、
少量・頻回投与が重要なポイントです。

🟡 年齢別 経口補水液の飲ませ方
🥄 乳幼児
スプーンやシリンジを使用
1回量:約5mL
2~5分ごとに少量ずつ

🥤 小学生以降
1回量:5~10mL程度
5分ごとを目安に少量ずつ
コップやストローの使用も可能です

🤮 飲水後に嘔吐した場合でも、
10~15分ほど休ませた後、さらに少量から再開します。
嘔吐を理由に経口補水を完全に中止する必要はありません。

🟡 急性期の嘔吐時に「ORSの方が吐きにくい」とされる理由

🤢 急性期の嘔吐時には、スポーツ飲料よりも経口補水液(ORS)の方が嘔吐を誘発しにくいことが、
複数の臨床試験およびシステマティックレビューで示されています。

低浸透圧ORS(約200~250 mOsm/L)は、
・胃腸への浸透圧負荷が低い
・胃排出を遅らせにくい
・ナトリウムとグルコースの比率が腸管吸収に最適化されている

といった特徴があり、
嘔吐や下痢を悪化させにくい設計となっています。

BMJおよびCochraneのレビューでは、
低浸透圧ORSは従来型ORSや高糖飲料と比較して、
・嘔吐の頻度
・下痢量
・点滴導入率
を有意に低下させることが示されています。

🟡 スポーツ飲料が急性胃腸炎に不向きな理由

⚠️ ポカリスエット、アクエリアス、ダカラなどのスポーツ飲料は、
糖濃度が高く(約6~8%)、ナトリウム濃度が低いという特徴があります。

これにより、
・腸管内浸透圧の上昇
・胃排出遅延
・腸管内への水分引き込み

が起こりやすく、
浸透圧性下痢や嘔吐を助長する可能性があります。

これらの飲料は、運動時や発汗による脱水を想定して設計されたものであり、
感染性胃腸炎による嘔吐・下痢時の補水には適していません。

🟡 推奨される経口補水液

✅ 急性胃腸炎の補水には、低浸透圧の医療用経口補水液を使用します。

・OS-1
・WHO推奨組成のORS

これらは、急性胃腸炎時の脱水予防・治療を目的に設計されています。

🟡 受診が必要な状態
🚑 以下の場合は、早めに医療機関を受診してください。

・少量ずつでも水分が全く摂取できない
・嘔吐が頻回で改善しない
・尿量が著しく減少している
・口唇や舌が乾燥している
・ぐったりして反応が鈍い

📚 文献
・Shane AL et al. Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Infectious Diarrhea. Clin Infect Dis. 2017
・Flynn TG, Olortegui MP, Kosek MN. Viral Gastroenteritis. Lancet. 2024
・Hahn S, Kim Y, Garner P. Reduced osmolarity oral rehydration solution for treating dehydration due to diarrhoea in children. BMJ. 2001
・Hahn S, Kim S, Garner P. Reduced osmolarity ORS for dehydration caused by acute diarrhoea. Cochrane Database Syst Rev. 2002
・Santosham M et al. A double-blind trial comparing WHO ORS with reduced osmolarity solution. J Pediatr. 1996
・Alam NH et al. Symptomatic hyponatremia during treatment with reduced osmolarity ORS. JAMA. 2006
・Colletti JE et al. Management of children with gastroenteritis and dehydration in the emergency department. J Emerg Med. 2010
・CDC. Traveling Safely with Infants & Children. Yellow Book