🌙 夜のお祭りでも熱中症に注意

夏祭りや花火大会は夕方から夜に開催されることが多く、「日差しがないから熱中症は大丈夫」と思われがちです。
しかし、夜間でも気温や湿度が高ければ、熱中症になる可能性があります。
特に乳幼児は、大人よりも暑さの影響を受けやすく、自分から不調を十分に伝えられないため注意が必要です。

🎆 夏祭りで熱中症のリスクが高くなる理由

熱中症は、気温が高いことだけで起こるものではありません。
夜になって日差しがなくなっても、次のような環境では、体の熱を十分に逃がせないことがあります。
🔸気温や湿度が高い
🔸風が弱い
🔸昼間に熱せられた道路や建物に熱が残っている
🔸多くの人が集まり、風が通りにくい
熱中症の危険度は、気温だけではなく、湿度、日射・輻射熱、風などを組み合わせた暑さ指数WBGTで判断することが推奨されています。

🤱 抱っこひもやベビーカーは特に注意

🤱 抱っこひも

抱っこひもの中では、赤ちゃんと大人の体が密着するため、熱や湿気がこもりやすくなります。
顔だけでなく、首や背中に触れ、汗や熱さを確認しましょう。

🛒 ベビーカー

ベビーカーは座面が地面に近く、地表面付近の暑さの影響を受けやすくなります。
夜間は直射日光による照り返しは弱くなりますが、昼間に温められたアスファルトや建物には熱が残っています。
また、背中がシートに密着するため、熱や湿気がこもっていないか確認してください。

🌡️ 気温23~25℃なら心配は少ない?

気温23~25℃では、30℃を超える日より熱中症の危険は低くなりますが、「何℃以下なら安全」という明確な基準はありません。
湿度、風、人混み、活動量、服装、水分や休憩の状況によって、危険性は変わります。
気温だけでなく、当日のWBGTと子どもの様子を確認しましょう。

環境省は、ベビーカーや小さな子どもは地面に近いため、路面からの熱の影響を大人より受けやすいと説明しています。

🥤 夏祭りでの予防方法

🧃 水分を出発前からとる

お祭りに着いてからではなく、出発前にも水分をとりましょう。
のどが渇く前に、少量ずつこまめに飲ませてください。
通常の短時間の外出では水やお茶で構いません。
大量に汗をかいた場合や、長時間暑い場所で過ごす場合には、塩分を含む飲料が適することがあります。

🏠 涼しい場所で早めに休憩する

症状が出てからではなく、冷房のある施設や風通しのよい場所で、こまめに休憩しましょう。
顔色、機嫌、汗の量、首や背中の熱さも、ときどき確認してください。

🚨 危険なサインがあるとき

🚨 危険なサインがあるとき

次のような場合は、すぐに涼しい場所へ移動して体を冷やし、救急要請または医療機関への相談を考えてください。
🔸呼びかけへの反応がおかしい
🔸意識がはっきりしない
🔸けいれんがある
🔸まっすぐ歩けない
🔸自分で水分を飲めない
🔸冷やして休ませても改善しない
意識や反応がおかしい場合は、誤嚥のおそれがあるため、無理に口から飲ませないでください。

🌻 夜だから安心、ではありません

参考文献・参考資料

1.環境省.環境省熱中症予防情報サイト.暑さ指数(WBGT)および熱中症予防情報.
2.環境省.熱中症環境保健マニュアル.子ども、ベビーカーおよび地表面付近の暑熱環境に関する解説.
3.厚生労働省.熱中症を防ぎましょう.暑さを避ける、こまめに休憩する、水分を補給する等の予防行動.
4.こども家庭庁.みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!
5.Otani S, Funaki Ishizu S, Masumoto T, Amano H, Kurozawa Y. The Effect of Minimum and Maximum Air Temperatures in the Summer on Heat Stroke in Japan: A Time-Stratified Case-Crossover Study. Int J Environ Res Public Health. 2021;18(4):1632.