HPVワクチンの交互接種を行います(2023年3月24日現在変更あり)

2023年4月から、定期接種(キャッチアップ接種含む)対象の方は9価のHPVワクチンも公費接種で行うことができることとなりましたが現時点で交互接種は推奨されておりません。交互接種というのは、異なる種類のワクチンを接種すること(例えば子宮頸がんワクチンの接種に際し、1回目は4価ワクチンを接種し、2回目以降は9価ワクチンを接種すること)です。

ただし、交互接種における安全性と免疫原性が一定程度明らかになっていることから、2価または4価HPVワクチンを未完了の場合、9価HPVワクチンを接種することも可能です。当院でも4月1日以降、希望される方へは交互接種を行います組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(9価HPVワクチン)について(第50回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会 資料1(外部リンク))ワクチンの選択で迷われる場合は、外来受診の上医師に相談してください。

参考:世界保健機関(World Health Organization:WHO)ポジションペーパー〉(外部リンク)(1)「各ワクチンの特徴、組成分、適応等は異なるため、複数回の接種スケジュールを適用する場合は、すべてについて同じワクチンを接種するよう努めるべきである。しかし、前回の接種に使用したワクチンが不明または入手できない場合は、推奨スケジュールを完了するために、他のHPVワクチンを接種することができる。」〈米国予防接種諮問委員会(Advisory Committee on Immunization Practices:ACIP)〉

(2)「過去に接種されたHPVワクチンの製品が分からない、もしくは製品が入手できない場合や、9価HPVワクチンに切り替わっている地域では、HPV 16、18型に対する予防効果を得るのに必要な接種を継続・完了するために、どのHPVワクチンも使用できる」

2023年03月24日