🌧️大雨・洪水のあと 子どもで気をつけたいこと
雨や洪水のときには、普段とは異なる危険がお子さんの身のまわりに増えます。
特に注意したいのは、増水した川や用水路などでの水の事故(溺水)です。そのほかにも、冠水した水による感染症、喘息の悪化、けが、災害による心理的な影響などが報告されています。
ここでは、大雨・洪水の際に保護者の方に知っておいていただきたいポイントをまとめます。
🌊 最も注意したいのは水の事故(溺水)
大雨や洪水に関連する子どもの事故では、溺水は命に直接かかわる重要な危険のひとつです。
雨がやんだあとでも、川や用水路は水位が高く、流れが速い状態が続いていることがあります。
特に年長児では、増水した川や水路を「見に行く」「遊びに行く」といった行動をきっかけに事故が起こることが報告されています。
👦 増水した川・用水路・側溝などには近づかせない
🚧 冠水した道路には徒歩でも車でも進入しない
👀 子どもだけで水辺に行かせない
🏊 自宅にプールなどがある場合は、大雨後に柵やゲートの破損がないか確認する
ことが大切です。
雨がやんだから安全とは限りません。水位が十分に下がるまで注意を続けましょう。
🦠 冠水した水による感染症にも注意
洪水や冠水した水には、下水、泥、細菌、原虫などの病原体が混入していることがあります。
汚染された水に触れたり、誤って口に入ったりすると、
🤢 下痢
🤮 嘔吐
🌡️ 発熱
😴 元気がない
などの症状がみられることがあります。
原因となる病原体によっては、汚染された水に触れてから数日〜2週間程度たって症状が現れることもあります。
また、海外の研究では、長期間または大規模な洪水にさらされた5歳未満の子どもで、下痢のリスクが高くなることが報告されています。
💧 断水時や水道水が濁っている場合は、安全が確認された飲料水を使用する
🔥 必要に応じて煮沸した水を使用する
🧼 石けんと流水による手洗いを行う
👢 子どもを冠水した水や泥の中で遊ばせない
ことが大切です。
汚れた水に触れたあとに発熱・嘔吐・下痢などが続く場合は、時間が経ってからでも医療機関へご相談ください。
🫁 喘息のあるお子さんは咳やゼーゼーにも注意
大雨や洪水のあとは、住宅内の湿度が高くなり、カビが増えやすい環境になります。
また、気象条件の変化に伴って、花粉やアレルゲン、大気中の微粒子などへの曝露が変化することもあります。
小児を対象とした研究では、大雨の日に喘息増悪が増える可能性が報告されています。また、浸水後にカビが発生した住宅では、その影響が長期間続くことがあります。
😷 いつもより咳が多い
💨 ゼーゼーする
🌙 夜間の咳が増える
🏃 運動すると咳き込む
などの変化に注意しましょう。
💊 喘息のあるお子さんは、普段使用している吸入薬の残量を確認し、すぐに使用できるようにしておくことも大切です。
🩹 浸水した場所では、けがや化学物質にも注意
冠水した道路や泥水の中には、
🔩 金属片
🪟 ガラス片
🪵 木片
🧪 油や化学物質
などが混じっている可能性があります。
水が濁っていると足元が見えないため、思わぬけがにつながることがあります。
子どもを浸水した場所に入らせないことが基本です。
また、停電時に発電機を使用する場合は、一酸化炭素中毒を防ぐため、屋内や換気の悪い場所では使用しないでください。
🧸 災害後は子どものこころの変化にも注意
大雨や洪水、避難生活などは、子どもにとって大きなストレスになることがあります。
災害のあとに、
🌙 眠れない
😢 怖がる
👩 保護者から離れたがらない
🧸 赤ちゃん返りのような行動がみられる
📚 落ち着かない・集中しにくい
などの変化がみられることがあります。
多くのお子さんでは時間とともに落ち着いていきますが、一部では不安や睡眠障害などが長く続くことがあります。
症状が強い場合や長期間続く場合は、かかりつけ医や専門機関へご相談ください。
☔ 大雨のあとに確認したいこと
🟢 増水した川・用水路・側溝には近づかない
🟢 冠水した道路には徒歩でも車でも入らない
🟢 汚れた水や泥に子どもを触れさせない
🟢 断水・濁水時は安全な飲料水を使用する
🟢 喘息のある子は吸入薬を確認しておく
🟢 浸水した場所ではガラスや金属片などのけがに注意する
🟢 災害後の睡眠や行動の変化にも目を配る
大雨がやんだあとも、水位や周囲の環境が元に戻るまでには時間がかかります。
「雨がやんだら終わり」ではなく、その後もしばらく安全を確認することが大切です。
体調の変化や気になる症状がある場合は、当院までご相談ください。
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参考文献
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